
Audi TT
アウディ・TTは、ドイツの自動車メーカーアウディ社が製造、販売するスポーツカー。クーペとロードスターがラインナップされる。車名は、イギリス・マン島で開催されていたレースイベント「ツーリスト・トロフィー」に由来する。

アウディTTは、その手頃な価格、便利なコントロール、美しく、刺激的なインテリアとエクステリアです。
アウディが1995年に発表したTT デザイン・スタディ・モデルを、ほぼそのままの形で市販化したモデルが、このTTである。TTのデザインの方向性は、その後のアウディ車に反映されただけでなく、他社のデザインにも影響を与えている。

デンマークとスウェーデンの国境、エーレスンド橋とアウディTT
プラットフォームはアウディ・A3やフォルクスワーゲン・ゴルフなどと共通であり、1998年にバックハッチを持つTTクーペを発売、2000年には電動ソフトトップを備えたTTロードスターが追加された。

ハンブルグにて。
初代TTのデザインはドイツ系アメリカ人のフリーマン・トーマスによるもので、バウハウス的とも評される、極めてシンプルにして強烈な面構成となった。それはTT以前の自動車デザインの常識から大きく飛躍したものあった。円のモチーフをエクステリア・インテリアともに反復表現していることも特徴である。しかし、このスタイリングは、高速域での過大なリフトをもたらす要因ともなった。

赤のアウディTT
内装では、アルミニウム製パーツを用いて質感を高めたり、オーディオをワンタッチで隠せる蓋を設けるなど、プレミアムスポーツを感じさせる演出がなされている。クーペは後部座席を持つが、大人が座るには非常に窮屈である。ただし、後部座席の背もたれを前方に倒すことで荷室を拡大することができる。

アウディTT RS Sトロニック。オーストラリアにて。
発売当初、超高速域(180km/h以上)において、TTのフォルムがもたらすリフトを原因とする横転事故が発生したため、急遽リアスポイラーの追加、およびサスペンションの設計変更が行われた[1]。すでに販売された車については無償での追加と交換が実施された。なお、このリアスポイラーの装着に関しては、担当デザイナーが頑なに反対した、という逸話がある。

アウディTTクーペ。
日本国内でのデビュー当初は、左ハンドル+MTモデルのみだったが、最終的には右ハンドル+ATモデルになった。
マイナーチェンジが一回実施されており、外観では、ヘッドランプ周囲が黒から銀黒色へ、フロントグリルが水平基調から格子柄となったほか、アルミホイールのデザインが変更されている。

アウディTTが引き立ちますね。
2代目(2006年-)Type 8J
エクステリアデザインは、Jorge Diez、Gary Telaakが担当した。エクステリアは初代TTのイメージを残しつつ、最近のアウディの特徴であるシングルフレームなどを取り入れた躍動感あふれるデザインとなっている

アウディTT2006年モデル。
メカニズム的には初代TTがそうしたように2代目A3と同じプラットホームを採用しているが、TTのために開発されたスポーツカー仕様のASF(アウディ・スペースフレームテクノロジー)を採用したことによりボディの7割がアルミとなった。

モノクロアウディTT。
これによってねじれ剛性は従来と比べてクーペは50%、ロードスターは120%向上し、同じプラットフォームのゴルフより100kg近くも軽量である。ちなみに残りの3割の鉄は重量バランスと衝突安全性の改善ためリア部分とドアに使われている。

街に佇むアウディTT。
初代の欠点であった超高速域の安定性は、120km/hになると自動的にせり上がる電動格納式リアスポイラーやアンダーボディのフラット化によって改善され、Cd値も0.30と初代より向上した。

アウディTTのリアウイング。
またオプションとして、磁性流体を利用したサスペンションであるアウディ マグネティックライドをアウディとしては、初搭載している。

アウディTTのグリル。
日本仕様はTTSとTTRSを除く全車右ハンドルのみ、HDDナビゲーションシステム(2008年モデルまでクラリオン製MAX760HD、2009年モデルからクラリオン製NX808のOEM)、バイキセノンヘッドライトが標準装備となっている。

アウディTTロードスター、アウディTTクーペです。
TTS(型式:ABA-8JCDLF)
TTのSモデル。Audi S3とほぼ同型の2L 直4 直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力は272ps、最大トルクは35.7kgf・mを発生する。クアトロシステムは第4世代ハルデックスを搭載し、0-100%のトルク配分が可能となっている。

Audi TT 2.0Tのインテリア。
TT RS(形式:ABA-8JCEPF)
TTのRSモデル。北米向けフォルクス・ワーゲン ジェッタ用エンジンをベースに新開発された2.5L 直5 直噴ターボエンジン「TFSI」は、アウディにとって約15年ぶりとなる直列5気筒エンジンであり、最大出力340ps、最大トルク45.9kgf・mを発生。最高速度は250km/hだが、オプションでリミッターを解除した場合、280km/hとなる。

アウディTTクワトロのインパネ。
トランスミッションは当初は6速MTのみだったが、その後7速Sトロニックも追加された。駆動方式はクワトロシステム。TTSとは違い、アウディ・マグネティック・ライドはオプション装備となった。ESPはカットが可能。フロントバンパーとフロントグリルは専用のもので、マフラーはTTSと違い2本出しとなった。

アウディTTクワトロ、夕暮れの都会へ。
タイヤサイズは245/45R18、ホイールサイズは18インチが標準だが、19インチ、20インチに変更可能。クーペの他、ロードスターのボディも用意される。2009年3月に開催されたジュネーブショー2009にて発表。欧州では2009年3月より販売開始。

アウディTT。
日本では2010年2月2日に発売され、ハンドルは左右。導入時の価格は835万円だったが、2011年2月21日に6速MTから7速Sトロニックへと変更されたために863万円に値上げされた。

ロンドンでの一枚。

アウディTT-RSクーペ。

アウディTT RS

ニュルブルクリンクでのアウディTT RS 2010。

アウディTT RS

ロンドン、トラファルガー広場でのアウディTT。

北京でのアウディTT。

ロンドン、ウェストミンスター寺院とアウディTT。

アウディTTクーペ。

美しい曲線を魅せるアウディTT。

ドイツ、ミュンヘンにてアウディTT。

夜の駐車場とアウディTT。
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